【映画×ファッション】トム・フォード『オコナースーツ』の魔法
2017年8月19日(土)、エドガー・ライト監督最新作『ベイビー・ドライバー』がついに公開されましたね!車に音楽、キュートな女の子、ピンクで統一されたポスターはどこか『トゥルー・ロマンス』を思い出させます。ピンクのキャデラックに乗って逃避行だなんて(警察からもヤクザからも追われまくりだけど)ロマンチックだよなあ。
そんな『ベイビー・ドライバー』主演はAnsel Elgort(アンセル・エルゴート)くん。クロエちゃんが主演の『キャリー』(2013)、『きっと、星のせいじゃない。』(2014)などに出演している俳優さんです。控えめに言わなくてもめちゃくやかっこいいです。笑 アンセルくんが『ベイビー・ドライバー』のプレミアイベントで身につけている服、TOM FORD(トム・フォード)のO'CONNOR(オコナースーツ)なんですよ!
悩殺スーツ、トム・フォード“オコナー”モデル
グレーのストライプのスーツにタートルネックを合わせて、柔和な顔立ちのアンセルくんにぴったりの着こなしですよね。中国のプレミアではブルーのオコナースーツで登場!優しげなグレーもお似合いですけれど、ブルーもまたシルエットがすっきりと引き立っていて素敵です。
007『オコナースーツは永遠に』
このトム・フォードのオコナースーツといえば、Daniel Craig(ダニエル・クレイグ)版『007』ではないでしょうか。いつの時代もお洒落なスーツに身を包んでいるジェームズ・ボンド。トム・フォードのスーツが起用されたのは『007 慰めの報酬』(2008)からなんです。以前までと比べ、体にフィットするタイトなデザインが特徴となりました。
『007 スカイフォール』(2007)でのオコナースーツ。これ、「ボタン弾けない?」と言いたくなるぐらいかなりタイトなデザインですよね。笑 着丈が短くてラペル(テーラードカラーの下襟のところ)がかなり細くなっています。ボタンの位置が低いところも、オコナースーツの特徴です。シャツと胸元にちらりと見えるハンカチのブルーが、爽やかかつ男らしい!
こちらは『007 スペクター』(2015)の時の。プリンス・オブ・ウェールズ・チェックのネイビーオコナースーツに、白シャツ、シルクのネイビーのタイというスタイリング。より深めに開いた襟元がセクシーですよね。ダニエル・クレイグ、次作の『007』も出演されるそうで!楽しみだなあ。
トム・フォードと言えばやっぱり...
トム・フォードと映画といえば忘れちゃいけないのが『シングルマン』(2009)。トム・フォードの監督デビュー作であり、主演は我らがColin Firth(コリン・ファース)!死を決意した男が過ごす1日、隅から隅まで洗練され、不思議なセクシーさと静けさに満ちた映像が印象的でした。コリン・ファースのスーツ姿、そしてふわふわした白いモヘアのセーターを着たNicholas Hoult(ニコラス・ホルト)くんがかわいいこと。数年後にはウィットネスしてるのに...
映画内でもダンディなスーツスタイルを披露してくれたコリン・ファースでしたが、『アイ・イン・ザ・スカイ』(2016)のイギリスプレミアではオコナースーツを着てレッドカーペットに登場しています。
ネイビーのオコナースーツ、チェンジポケットつき。もとから御足が長いのに、このチェンジポケットでますますウエストの位置が高く見えますよね。シャープでいて、でも“大人の余裕”が感じられるスタイルだと思います。♡
ダニエル・クレイグが着こなすスポーティーなオコナースーツ、コリン・ファースが魅せる色香漂うオコナースーツ、アンセル・エルゴートくんが着る初々しさ弾けるオコナースーツ。トム・フォードがまた手がける映画も、『007』の新作も、また『ベイビー・ドライバー』ではどんなファッションを見ることができるかも、今から楽しみです!