Bande à pierrot

ティム・バートン、テネシー・ウィリアムズ、アレハンドロ・ホドロフスキー。

【日記】アメリカ留学1ヶ月目 : 友達ができました

アメリカに来て一ヶ月と10日ほどすぎた。いろいろ観光に行った方がいいのかとも思ったけれどどうしても興味がわかなくて(笑)学校が始まるまではいつも通り映画を家で観たり映画館に行ったり、映画のロケ地をちょっとだけ回ってみたりもした。短い小説も2編ほど書いた。詩も書いた。今は書きかけの小説がまた2編。

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やっと学校も2月に始まって、アメリカ人の友達もできた。アジア系の友達、ヒスパニック系のお友達。彼女たちは学校で所属している“アート・クラブ”に私を入れてくれた。とても嬉しかった。そのクラブでは皆が思い思いに絵を描いたり、ギターを弾いたり、時には皆でZINEを作ったりするのだそうだ。魅力的だと思う。私は絵が上手なわけでも楽器が得意なわけでもない(ピアノは習っていたけれど、指が短すぎて一オクターブ届かなかったwww)けれど、文章は書くことは好きだから、これから英語でも何かしら詩やら小説やらを書いてクラブに貢献できればと思っている。

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先日彼女たちと美術館に出かけた。Getty museumというミケランジェロやモネの作品がなんと無料で見ることができる綺麗な美術館。帰りに1人女の子の家にみんなでより、お茶を飲んで話をした。その中でその家の女の子が投げかけてくれた質問がとても興味深かった。

「Moeka、あなたを確立させるのに作用した、あなたに影響を与えた人物は?」

いざ聞かれてみるとぱっとすぐに言葉が(英語がまだ達者じゃないというのもあるけれど)出てこなかったけれど、なんとか返事をした。

アレハンドロ・ホドロフスキーはその1人。彼は1番美しい芸術は詩と言ってた。彼の作品はどれもサイケデリックだけれど、美術にも哲学にも造詣が深い人。ホドロフスキーの考え方は影響を与えてる」

キューブリックは「芸術家は芸術にだけ責任を持てばいい」と言ってた。私もその通りだと思う。あとはジム・ジャームッシュのような作風は好きで、私が目指したいものに近いかもしれない」

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かなりぐちゃぐちゃに喋ったけれど、皆真剣に聞いてくれた。その女の子もジム・ジャームッシュは影響を受けた芸術家だそうだ。なぜ皆はアートが好きなの?勉強したいと思ってるの?と聞くと、このように答えてくれた。

 

「何かを描いたり作ることは私を心の底から満足させてくれるから」

「僕は詩を書いてる。生きることは詩に似てる。詩はその瞬間を永遠に止めておいてくれるものだから美しいと思う。将来あちこちを旅してちょっとずつ詩を書きながら生きていけたら最高」

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今まで同世代で、何か文章を書いたり絵を描いたりという友達はいなかったから、このような話ができることが嬉しいのはもちろんのこと。常にノートやギターを持ち歩いて自己表現を自由にする彼女、彼らを見ているととても眩しいし美しい衝動だなと改めて思う。最近仲良くなった彼らは自分が生きることのわらじに、もう“詩”や“絵”がナチュラルに組み込まれていることを受け止めているのだろう。だから自由で、奔放に創作ができているのだろう。

 

言葉がまだ十分でない今、それでもコミュニケーションを取り自分のことを理解してもらうために、まず自分が自分のことをより理解し、素直な気持ちを抱き、好きなものに対して確立した意見を持つこと。何よりもそれが必要なのではないかと感じた学校二週目だった。短いけど日記終わり。