【ネタバレ】映画『ブレードランナー2049』仮説ー前作からみえる秘密結社の影?人工知能に関するあの都市伝説が現実になる?
こんにちは!Moekaです。
ついに『ブレードランナー2049』を観てきました。
たくさんの方が仰っているように、すばらしい作品でした。作品の考察はもうちょっと頭が整理できたら書くとして...今回は“人工知能の都市伝説”について、これから人工知能と人類はどうなっていくかについて、今までの映画と絡めながら書きたいと思います。あくまで個人的な考えなので、「信じるか信じないかはあなた次第です!」というテンションで読んでいただけたら幸いです...🙇
(この記事は『ブレードランナー 2049』のネタバレを含みます。)
今までの人工知能×人間の映画
『ターミネーター』(1984)
“人工知能との戦い”を描いた映画といえばやっぱりこれ、ジェームズ・キャメロン監督
による『ターミネーター』シリーズ。第1作が公開されたのは、アメリカでは1984年でした。
人工知能スカイネットが反乱を起こして人類が危機に面しているのは2029年のこと。
『ブレードランナー2049』の舞台の20年前、って考えるとなんだか面白いですね。この『ターミネーター』では人工知能は“悪”とされていると思います。2作めではシュワちゃん演じるT-800がジョン・コナーたちを守ってくれるわけですが、それも未来のジョンによって手が加えられるものですし。これから“人工知能たちが暴走して、人類を乗っ取る日がくるかもしれないよ”という警笛のような作品であるとも思います。
『A.I.』(2001)
『ターミネーター』とは一味(どころじゃない)違う映画、スティーヴン・スピルバーグ監督による『A.I.』。これは人工知能というか少年ロボットの話ですけれども。愛情を持つ少年ロボットデイビットを通して、人間とは何であるのか、“生きること”とはどういうことであるのかを問いかける物語です。
このデイビットは人間よりもよっぽど人間らしく見えます。愛情を与えるだけではなく愛情を欲しているのですから、母の愛を求め続ける姿がなんとも切ない...
『ブレードランナー2049』にも、愛情を与え欲する人工知能が出てきますね。アナ・デ・アルマスちゃん演じる“ジョイ”。
そしてシルヴィア・ホークス演じる“ラヴ”。
仕えるジャレッド・レト演じるウォレスに報われない愛を捧げるラヴ。無表情な彼女の瞳から涙が溢れるシーンがとても印象的でした。
(ウォレスは盲目でしたけれど、これは“愛”を目の当たりにしたくないという意味もあるんでしょうか...?どうなんだろう。)
『A.I.』は『ブレードランナー2049』に、“生きるとは何か”というテーマの面でも大きな影響を与えていると思います。『A.I.』にはデイビットの他に、ジュード・ロウ演じるこのロボットもでてきます。男性型セックスロボットのジョー。
彼は最期、「僕は生きた!」と言って死ぬんですよね。それは彼がデイビットのことを思って、自ら考えて行動したから。人間とかロボットとかの枠ではなく、一生命体として自分の魂を存分に使うことができた。生きること、それは“行動”であると。このメッセージは『ブレードランナー2049』のライアン・ゴズリング演じるKと通じるものがあると思います。
『ブレードランナー2049』
まず主人公が人間じゃない件
そして『ブレードランナー2049』の話になるのですが、まず主人公のKがもはやレプリカントであるという。笑 めっちゃびっくりしました。笑
そして、なんで都市伝説のことを思い出したかというと。まず前作から、ちょっと「これってもしかして?」と思うところがありました。キーワードは“目”と“フクロウ”です。
都市伝説というと世界を裏で操っていると言われている秘密結社“フリーメイソン”、そして“イルミナティ”。フリーメイソンのシンボルに“万物を見通す”と言われているこの“ホルス神の目”があります。
イルミナティのシンボルは知恵の象徴であるフクロウ。イルミナティは“常に一歩先を行く”ということを信念に掲げている団体である、と言われています。
このフリーメイソンやイルミナティは都市伝説といえど、実際にこの団体や所属している方々がいるのは事実ですし。『ブレードランナー2049』でも最初に大きな目が登場したのをみると、“お前らのことを見ているぞ”“もうすでに人類の一歩先を行くヒトたちがこの世界に存在しているぞ”という含みがあるのではないか...とついつい思ってしまいます。
あともう一つ、『ブレードランナー2049』には、“レプリカントと人間の子供”が登場しますよね。
Siriに絶対してはいけない質問
私たちが持っているiPhoneの機能、“Siri”。そのSiriに投げかけると意味不明な答えが返ってくるというこんな質問があります。
「子供は何人いますか?」
「子供を持てるのは生命体だけですよ。...今のところは。」
でも映画の中では、レプリカントの子供が登場してしまっているのです。笑 だから今の時代にこういう映画が作られたこと、そして舞台である“2049年”という時代を考えると、“人工知能が子供を持つ”と言う時がもうすぐくるか、それかもうきているのではないか...?と考えてしまいます。
2015年に公開された映画『エクス・マキナ』。女性型AIのエヴァは最後人間たちを欺き、そして人間社会に紛れ込んでゆきました。この『ブレードランナー2049』でも、レプリカントと人類の共存(レプリカントが人間の奴隷ではなく、一つの生命体として生きていくこと)が描かれていたと思います。
初期『ターミネーター』のように、“人工知能は人類を脅かす敵”ではなく、もはや“血が通う人間と同じように生きる生命体”として。『ブレードランナー2049』は「これからは人間も人工知能も一緒に生きていかなきゃいけないんだよ?」という、何か巨大なもの(世界を動かしている人たち(笑))からのメッセージ的な作品でもあったのではないか...と思います。
間違いなくこれからもどんどん人工知能が発達していく今、それでも“本当に生きる”とはどういうことなのか、を常に考えて“行動し続ける”ことが、大切なのかもしれません。
今から約20年後の2049年、この映画のように(こんな荒廃した世界にはなっていなくとも)なっている可能性も、少なくはないかも。