Twitterのタグ#名刺代わりの映画10選 で自己分析記録パート①
最近Twitterのタグで #名刺代わりの映画10選というのをよくお見かけするので、私もやってみました。
#名刺代わりの映画10選
— Moeka Kotaki (@moeluvxxx) November 25, 2017
<恋愛観・趣味嗜好>
裏切りのサーカス
奇跡の海
トゥルー・ロマンス
シザーハンズ
<価値観(影響を与えられたもの)>
時計じかけのオレンジ
エンドレス・ポエトリー
ファイト・クラブ
ベティ・ブルー
ビッグ・フィッシュ
9個ですね。笑 “自分の名刺代わり”って考えるとオールタイムベストとかおすすめ映画とも違うし、個人的な感情がいろいろ入っている作品を選ぶことになるので難しいし、ちょっと恥ずかしかった!w 今回は今の自分のことを自分で分析(笑)するために、なぜこれらの作品をチョイスしたか記録として書いてみようと思います。誰得だけど自分のブログだからいいよね!!!!!!!
(4作品のネタバレをちょこちょこ含みます。)
恋愛観/趣味、嗜好
1.『裏切りのサーカス』
いろんなSNSで「大好き!」と言いまくっている映画です。
まず単純に、英国紳士のおじさま達が集合しているので大好き♡ジョン・ハート、コリン・ファース、ベネ様、そしてゲイリー・オールドマン....洗練された映像もポール・スミスが衣装提供したスーツも全て好みなので、“趣味(?)、嗜好”枠でチョイス。ただ単に“好み”“かっこいい”というだけでなく、恋愛観や人生観に影響を与えてくれた作品でもあります。
スパイという職業は人を騙し、家族にも自分の素性を語ることのできない職業。『裏切りのサーカス』原作者のジョン・ル・カレ御大はご自身がスパイだったということもあり、スマイリーシリーズはスパイ達の苦悩が繊細に描かれています。
決して派手ではなく、“静かさ”や“我慢強さ”といったもの(主人公スマイリーは華があるわけではない、すごく普通の“中年スパイ”として描かれています)が真の強みとなる、というところが共感というか好きな部分です。
あと渋いスパイ映画ですが、心に残るのはキャラクターたちの“愛”。ビル・ヘイドンとジム・ブリドー、リッキー・ターとイリーナ、スマイリーと妻のアン...原作小説でも濃く描かれているスパイ達の愛は、彼らの一番の弱みともなり、また彼らが自分自身を赦す唯一の手段でもあるんです。個人的にはスマイリーからアンへの気持ちが、やっぱり一番...(涙) どんな境遇にあっても“美徳”を守り、誠実な愛を貫くことができたら!という気持ちでこのタグの一作目は『裏切りのサーカス』。
2.『奇跡の海』
ラース・ファン・トリアー監督の作品は...すごくパンチが強いですよね。笑 『アンチクライスト』や『ニンフォマニアック』などなど、主人公の女性が一般的に観て堕落の道をたどる作品が少なくないと思います。『奇跡の海』もまた1人の女性が悲劇的な運命に陥る話といえばそうなのですが、でもすごい映画だと思うの!笑
『奇跡の海』主人公はエミリー・ワトソン演じるベスという女性。ベスはとてもおとなしい女性なのですが信仰深く、神様に祈りかける時の表情と声色は全く違う性格かと思うほど少し鬼気溢れるもの。エミリー・ワトソンの演技に圧倒されました。
この作品の大きなテーマの一つは“信仰”です。神様と愛する男性、自分にとってどちらの方が大事か?人を全身全霊をかけて愛するとはどういうことか?試練を乗り越えていった先に待ち受けているものは何か?ベスは悲劇的な結末に終わるのですが、それは果たして彼女からしたら“悲劇”なのか?(犠牲と犠牲“的”は全然違うことですしね。)
自分の恋愛観に大きな影響を与え、毒まじりの説得をさせられたような気分にさせられた作品なのでこれもチョイス。笑
3.『トゥルー・ロマンス』
誕生日にぼっち映画をしていたら、隣に現れたのは運命の女性。しかも自分と同じカンフー映画好き、千葉真一のモノマネを全力でやってくれる女の子!だけれど彼女はコールガール...それならポン引きをぶっ殺して、2人で逃げちゃおう!ゲイリー・オールドマンのブチ切れ演技、秒で殺されるサミュエル・L・ジャクソンなどまさに“映画オタクの、映画オタクによる、映画オタクのための”恋愛映画『トゥルー・ロマンス』。笑
“男女の逃避行映画”はどれもすごく心惹かれるものがあります。大好きな人と2人だけでどこまでもいけたらどんなにロマンチックでしょうか...現実には絶対できなくても!笑
バイオレンスでエロくておしゃれ、好みがぎっしり詰まった『トゥルー・ロマンス』。つい最近観返していて、「何で今までこのポイントをどうこう思わなかったんだ?」というところに気がつきました。それはアラバマが「昔を振り返って喋っている」スタイルの作品ということ。意外と。「あの頃は「You're so cool!」って叫んで、どこまでも走っていったわ...」みたいな。青春時代の、ただただ「この人のことが大好き!」っていう激情が溢れている映画なのだな、と改めて。
紫のキャデラックで走り出したい...
4.『シザーハンズ』
ティム・バートン監督、ジョニーデップ&ウィノナ・ライダー主演のラブストーリー『シザーハンズ』。
1人で静かなお城にいたのに、たまたま発見されてカラフルな世界に連れ出されてしまうエドワード・シザーハンズ。
好きな子ができるけれど傷つけてしまうから、触れることもできない。
周りの人たちにだんだん溶け込めるようになるけれど、結局相容れなくて元の自分の城に引きこもっちゃうエドワード。
好きな人と一緒にいたいけど結局1人の方がいい、喋りたくない、1人にしてほしい...というのはとても共感できる部分です。自分の中にそういう性格がある。笑
ただ『シザーハンズ』のエドワードは、また1人になってもキムへの愛情を忘れずに、綺麗な氷の人形たちを次々と生み出します。悲しく終わってしまった恋愛も何か形に変えて、キムだけにしかわからない形でその愛を伝え続けるという姿勢がものすごく大好きだし、美しいことだと思います。これからどんな恋愛をしていくか分からないし、エドワードのように傷つけてしまうからとまた引きこもってしまうのは良くないけれども...笑 忘れたくない特別な一本。
映画も人間も皆1人ずつ違うので「この映画のこのキャラクター、マジで自分の性格にそっくり!」というのは見たことがありませんが、他の人と共有できる概念で自分を現わせる作品を探すのはとても面白いと思います。友達が考えてくれた方が、“名刺代わりの映画”私らしかったりして...笑 続きはまた次で分析してみよっと!