Bande à pierrot

ティム・バートン、テネシー・ウィリアムズ、アレハンドロ・ホドロフスキー。

【ネタバレ】映画『ワンダーウーマン』これは強い“女性”像の話?それとも...

こんにちは!Moeka です。

 

あの、

すっごい、

今更なのですが、

ワンダーウーマン  観てきました。笑

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ワンダーウーマン』、“とにかく強くて凛々しい美女戦士”っていうイメージを持っていたんですね。私は超かっこいい!凛々しい!っていうよりは、こいつ( ↓)みたいな女の子が個人的にタイプなので、

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(笑)

どうしようか迷っていたんですけれども。でも全米でもこの夏一の大ヒットを記録しているので!やっとこさ観に行ってまいりました!

今思っている感想やこの映画から感じたメッセージは、“思っているよりも『プリンセスストーリー』だったということ”と、“女性が...男性が...というより『愛する気持ちを持っている者は強い”ということです。記事ではこう思った理由をちょろちょろ述べていきたいと思います!(あ、ちょっと読んでくれている方にお聞きしたいことがあるので、ぜひ最後まで読んで頂けると嬉しいです...!

 

(この記事は映画『ワンダーウーマン』のネタバレを含みます。)

 

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さてさて、『ワンダーウーマン』。私は“ヒーローもの”というより、“プリンセスもの”という印象を強く受けました。

ワンダーウーマン”ことダイアナは、それこそめちゃくちゃ強いですが、中身はまだ世の中を知らない“女の子”ですよね。彼女は知識はあるけれど、狭い島の中で育っているから経験がない。そんな彼女がスティーブと出会い外に出て成長していきます。

ワンダーウーマン』、乃木坂46ちゃんが歌う『女は一人じゃ眠れない』が「映画のテーマに合わない!」って批評されていましたよね。でも島から出て船にスティーブと乗っているとき、ダイアナ一人で眠っていなかったなって。笑 『女は一人じゃ眠れない』の歌詞は確かに“恋が邪魔をしているよ”“寂しくなんかないない”って映画のテーマとは違うんですけれども... でもダイアナは“まだ一人前の女性にはなっていない、成長途中の女の子”でした。人間に善悪どちらも内在していることを知らず、“アレス”という軍神が全ての災いのもとであると信じているわけですから。

 

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あの永遠のプリンセスの映画、ローマの休日の名シーンが引用されていましたね。アン王女がジェラートを食べて感動するように、ダイアナもアイスに大感激。『ローマの休日』の名シーンといえばあの“真実の口”もありますが、『ワンダーウーマン』でも“真実を吐かせるロープ(正式名称忘れた...)”が他の武器よりも多く登場したような。これも『ローマの休日』の影響なのでしょうか?

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ダイアナがスティーブを助ける海辺のシーンは、ディズニーアニメ『リトル・マーメイド』でアリエルがエリックを助けるシーンを想起させられました。

 

そう、ダイアナは世界を知り始めたばかりのプリンセス。この映画のヒーローは...やっぱりスティーブ・トレバー、そしてサミー、狙撃手チャーリー酋長だと思うんです。だってあの毒ガス爆弾を止めたのはスティーブ。その近くぎりぎりまで行ったのはサミー、チャーリー、酋長。特殊能力もない人間である彼ら、報酬もとくにない彼らが、あの攻撃を止めるために突進していったんですよ...!ダイアナは最後のほうアレスと神々の戦いをしていましたもん...笑 もうちょっとダイアナが「アレスのせいだけじゃないんや!」って早めに気づいていれば、スティーブが自分の使命だとはいえ、犠牲にならない道が他にもあったかもしれないなって...笑

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あとこの映画の大きなテーマの一つは“強い女性像”であるかと思うのですが、女性は男性のように戦えて、それが格好いいことなのでしょうか。何にも頼らず自立していることが格好いいことなのでしょうか。私は“愛を知っている人間”が一番強い、というメッセージが含まれているのかなと思いました。それは男性、女性限らずです。(けっこうクサいこと言っているんで恥ずかしいです。笑)

 

ダイアナは最後、「愛によって世界を救う」という信念に目覚めますよね。それはスティーブの愛情を感じて、初恋の人を失ったから、戦いを一度経験したから気付かされたこと。スティーブの影響によって、ダイアナは成長したわけです。スティーブはダイアナのようにあんなアクションはできないけれど、愛情は知っている。この作品のヒーローですよね。『ワンダーウーマン』はただの“強い女性”の物語ではなく、“愛を知っている人々は強い”という物語なんじゃなのかなと思います。人間の世界、男性だけ、女性だけで成り立っているわけではありませんから。

 

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そうだ、この『ワンダーウーマン』なんですけど、「ガル・ガトットによってDCは救われた!」「『ワンダーウーマン』はDCの救世主!」みたいなツイートだったり記事だったりをけっこうお見かけしたんですよ。

 

あの...

DCってそんなにやばいんでしたっけ...?

 

映画ライターやってるのになんでわからないんだって話なんですけれどごめんなさい😭😭😭 でも『バットマンvsスーパーマン』だったり、ノーランの『ダークナイト』だったり、(私は『スーサイド・スクワッド』も楽しんだし...)興行収入をみても決して悪すぎることはないと思うのですが...原作ファンの方から不評、とかなのでしょうか?もし知っている方がいたら教えてくださると、すごく喜びます。泣

 

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ワンダーウーマン』観て、みなさんはどんなことを感じられましたか?あ、最後にもう一つ。ルーピン先生が暗黒面に堕ちていて(パトリック卿/アレス)びっくりしました...『ダンケルク』にはロックハート先生が出ていたし、ホグワーツの先生方はマグルの世界ではこんなことになっていたんですね...

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ではでは!